症例 ぎっくり腰
79歳 名古屋市 女性
症状 :腰から左足にかけの痛み…
状態 :寝ていても痛い 殆ど歩けない
病院の診断 :坐骨神経痛
触診 :腰、背、お尻、脚、少し押しても痛く、特に腰はのけぞる程。
見立て :ぎっくり腰
ぎっくり腰にも色々有り、一概に言えない存在。
重い物を持った瞬間ギクッとなって、動けなくなる。と言うのは、割と元気な若い方。
ご老体の場合、診断には注意が必要、と言うのも、ギックリを起こす時は他にも不具合が生じている事が多い為、腰痛や疲労が併発していて、
ギックリの大元、股関節だけにとどまっていないからである。
腰痛の施術と、ギックリの施術は全く違うので、今回の様に併発なさっているケースの場合、老若男女問わず、とりわけギックリをメインに施術。
今回の問診による判断材料:痺れが無い事、ギックリの診断時、重要となる箇所の強い反応。
ただしここで元気な方と、初めてやご老体の治療の大きな違いを説明しておく。
それは少々太い鍼で治癒させてしまえるか、そうでないかである。
初めてやご老体の方は、細い鍼から慎重に試し、患者様に合った鍼を見つけたところで、私の治療は半分済むのである。 特に神経を使うところである。
大事なのは、ギックリ腰は放って置いても痛みは消える。が、ほとんど再発か本人が気づかないうちに別場所に不具合を起こしていく、という変遷をたどる。
患者様の訴え :ずっと通ってきた病院で、医師の指示のもと、電気鍼を施したが、3回目の施術の後、歩けなくなった。電気鍼が原因だ。
見立て :施術が原因でなく、元々古くからお悪い足腰を中途半端な施術で、ごまかしごまかし、してきたため、限界に到達したためである。
施術 発症翌日:1回目 左のぎっくり腰の特効穴に細めの鍼で施術。
翌日 2回目 昨日の結果、歩けるようになったとのこと。太めの鍼で同部位を施術。
4日後 3回目 前回の結果、ぎっくりは完治。
華道の先生で発症の4日程前に展覧会でバタバタしていた事を告白。
この方はご年齢そっちのけで、お元気過ぎる方なのでギックリ腰を起こしてのであろう。 ギックリを起こすほどの忙しさに耐えうる元気をお持ちなのである。
きちんと施術して下され。