左の上腕骨の内側に停止を持つ左広背筋と、右の大殿筋は胸腰筋膜を通し直接的のつながりを持つ。
右の大殿筋がその役割を十分に果たしていない時、
関節を安定させるために他のもので補完する必要がある。
左の広背筋は右の大殿筋、右の仙腸関節を安定させる協力筋として働く。
ランニングの時、右足が接地する瞬間、歩行運動の一連の動きを通して
左広背筋が過収縮を起こした状態になる。
それが肩甲骨を下ろそうとするので、上部僧帽筋や肩甲挙筋がそれに抵抗する。
次第に筋肉の疲労が始まり、左肩甲骨上部に痛みを感じるようになる。
◆分かりやすく言うと、左の腕と右のお尻はつながっている。
右のお尻が固いと、伸び縮みしないから代わりに背中の下部筋が引っ張られる。
すると“引っ張らないで“と助けを求める、
そこで、 背中の上部筋が”助けましょう“と上に引っ張る。
背中の上と下が、走るたびに引っ張りっこをするので、間にある肩甲骨が疲労こんぱいして、
とうとう根を上げる。
要するにランニングで、“絶好調”って脚の疲労に留意せずスポーツを続けると、
“あれっ、何でこんなところが痛いの?”
とスポーツと結びつかない状況が起こり得ます。